スーリーアルパカ
今回は、スーリーアルパカの糸を使用した生地とスーリーアルパカの簡単なご説明を致します
●スーリーアルパカ
2019年10月に弊社の企画部1名が紡績会社の方々と共にペルーに行き、現地の方に詳しくアルパカの事をお聞きして来ました。
ペルー最大のアルパカのメーカーである”Michell Group”様に牧場や紡績、市場など各所を実際に見せて頂きました。
⇦スーリー
ペルーの牧場で育つスーリーアルパカです
下の一般的なアルパカ(ワカヨ種)と見比べてみると、明らかに毛の形状が違います。その違いが希少な原料と言われる訳です。スーリーアルパカの方はだらんと伸びており一本一本の毛が細く柔らかく、短く立った毛であるワカヨ種とは違います。
⇦ワカヨ
牧場では2種類のアルパカ”ワカヨ”と”スーリー”で分かれて群れを作っており、さらにその中でも毛の色も(白や茶など)別々に群れを成しています。種類や色が混ざらないようにする為にこの形態をとっています。アルパカ全体での事ですが、アルパカは毛の色が多く生地を作る際に重宝するポイントです。染色せずに原毛そのままの色で使える為、エコでサスティナブルな素材となっています
スーリーアルパカの特長は、 滑らかで毛足が長くモヘアのような光沢です。デリケートな性質で繁殖が難しい為、ワカヨ種の10分の1しかとれない希少な種になっています
●スーリーアルパカを使用した生地
上記の事をふまえて、通常のアルパカとは一味違う生地を作りました
Size /規格 | 150㎝ × 30m | |
Weight /目付 | 500g/㎡ | |
Composition /混率 | SURI ALPACA 75%
WOOL 25% |
スーリーアルパカの特徴である毛足の長さを生かすために、シャギー仕上げを致しました。繊維長が長い分、一目で良質な生地だと分かる見栄えの良い生地に仕上がっています。また、一般的なアルパカに比べ、ツヤ感や滑らかさは格別です
先月行われたBMEの展示会場でも、多くの方々に興味を示して頂き今求められるのは特徴のはっきりした素材であることを再認識しました
今後も良質な糸を使用した生地の展開を進めていきます